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【MOC-TEX素材特集①】森の資源を活かすサステナブルテキスタイル

MOC-TEX(モックテックス)とは?国内森林資源を活かす革新的な新素材

今回と次回の2回に分けて、MOC-TEXの魅力と可能性についてご紹介します。本記事では、その開発の背景と素材の基本情報をお伝えします。

 

「Team MOC-TEX(チームモックテックス)」は、「森をまとい、未来を生きる」というビジョンのもと、サンノプコ株式会社が持続可能な社会の実現に貢献するために開発した新素材「MOC-TEX」を通じて活動しています。MOC-TEXは、木粉を配合し、本革のような見た目と質感を再現したテキスタイルであり、国内の森林資源の有効活用と価値向上に大きく貢献します。
現在、日本の人工林は樹齢50年以上の木材が過半を占めており、災害防止などの国土保全のためにも、国産木材の積極的な利用促進が喫緊の課題となっています。

 

Source: Forestry Agency, Overview of Forest Resources (2022)
出展:林野庁 森林資源の概況(令和4年)

 

 

MOC-TEXは、製材過程で発生する端材や間伐材といった未利用木材を有効活用することで、森林資源の循環利用を促進。バイオマス度最大80%の植物由来素材として、カーボンニュートラルな社会の実現に貢献する環境配慮型テキスタイルです。

 

MOC-TEX structure
MOC-TEXの構造

 

 

この革新的な素材は、国産スギ木粉(20~40%、ヒノキ等でも可能)と、植物由来の糖(トウモロコシやサトウキビなど)を発酵・化学変換して作られた水性バイオポリウレタン樹脂(60~80%)界面制御技術、樹脂設計技術、塗工適正制御技術が活かされており、木粉を均一に分散させる分散剤や、環境負荷の低い水性バイオポリウレタン樹脂が重要な役割を担っています。これにより、従来は木材の使用が難しかった柔軟性が求められる用途にも木材を活かすことが可能になりました。

 

五感で感じるMOC-TEXの魅力
MOC-TEXは、その名の通り、木材の色、香り、触感を五感で感じられる新感覚のテキスタイルです。
本革のような見た目と質感に加え、木の温もりや独特の香りを併せ持つ点が最大の魅力です。触れるだけでなく、香りからも自然を感じられるのがMOC-TEXの大きな特徴です。

 

MOC-TEXが拓く未来:共創パートナー募集
私たちはMOC-TEXを通じて、皆さまと共に素材・技術・アイデアを育み、新たな価値創造に取り組んでいきたいと考えています。木粉アップサイクル素材MOC-TEXにご興味をお持ちいただける共創パートナーを募集しています。

 

MOC-TEX の具体的な機能性や、耐久性、デザインの可能性についてさらに詳しく知りたい方は、次回の記事【MOC-TEX素材特集② 吸湿・消臭・10万回耐摩耗:タフさとデザイン性を両立する新素材】をぜひご覧ください!

 

 

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